コーヒー教徒の流転奮闘

コーヒーを淹れる、その儀式であなたは癒されます。コーヒーを飲むのが好きなあなたは既に我々の信者です。

とっておきの動画を紹介するぜ! E-61 Brew Headの解説

FAEMA E-61というエスプレッソマシンをご存知でしょうか。

これです。

FAEMA E61 | 3>3>3> | Erato's Gallery | Flickr

File:Faema E61 - 1961.jpg - Wikimedia Commons

 

 

なんて美しいデザインなんでしょう。

名前通り1961年に登場した、イタリアのFAEMA社の名機です。

 

 

www.faema.com

 

 

現代のエスプレッソを作り上げたのはこのマシンといってもいいでしょう。なんせ、世界で初めて電動ポンプを装備したエスプレッソマシンなのですから。

 

デザインがやはり美しく、今でも復刻版が活躍していたりします。

 

このマシンの特筆すべき点はもう一つ、BrewHeadです。

ポルタフィルターがある部分ですね。

熱容量が大きいため連続して抽出しても温度変化が少なく、9気圧で抽出を始める前に蒸らし(pre-infusion)を行うことができます。さらに、3方向バルブを搭載しており、抽出時に9気圧かかっていた圧力を瞬時に逃がすことができます。

 

しかもこれらの機能を果たすのは機械仕掛けの機構なのです。完成度がすごいです。

このグループヘッドの完成度が高いばかりに、いまだにE-61系統のグループヘッドが利用されているエスプレッソマシンは多く存在します。(特に、セミコマーシャルマシン)

 

そんなE-61グループヘッドの構造を端的にわかりやすく示してくれているのがこのSeatle Coffee Gearの動画です。

半分にグループヘッドを切って、レバーを操作するとどう動くかを解説してくれています。

電磁バルブのE-61グループヘッドでも基本は同じです。

もっというと、現代のエスプレッソマシンでも概念としては同じです。

そんなエスプレッソマシンの歴史とも言える構造がこちらに!


Internals of an E61 Brew Head

 

見せたいだけでした。